2005年11月28日

くらし

 
平凡な暮 血圧保ってる


新聞の 川柳欄を 先に見る


叱る前 褒めておだてる 手をおぼえ
 

老人

 
ゆずられて 心さびしく 席につく


確かめて 置いた場所を また忘れ


内蔵も 草臥れて来た 五十年
 

2005年11月23日

道祖神

 
野嵐に 地蔵笑顔で 立ったまま


ジーパンの 娘もおがむ 道祖神


笠くれる 人も通らず 六地蔵
 

披露宴

 
上品に 笑う両家の 控え室


花束に 落ちる涙の 披露宴


一見を 済ませてほっと 大あくび
 

2005年11月11日

クラス会

 
秋の日の 影はスタイル よく写す


お幸せ ばかり集まる クラス会


きどっても すぐに地が出る クラス会
 

旅(佐渡へ)

 
佐渡の旅 手帳片手に 句をつくり


佐渡ヶ島 帽子かぶった 墓もある


手を振って 佐渡のすすきの お見送り
 

2005年11月8日

家族

 
みそ汁も さめてなかなか 来ない人


座敷中 孫のちぎった 紙拾う


主婦の座の ゆとりをしまい 風呂におき
 

 
もの忘れ 十日の菊と 期限切れ


われもこう 嫁の手紙の 絵がうれし


花びらを 少し残して 庭を掃く
 

2005年11月3日

文化の日

 
文化の日 ふとんほかほか 平和なり


何するも 良いお日向の 文化の日


文化の日 誕生祝う 母元気
 

生活

 
土付いた 芋は夫の 自慢作


通販で 衣食住の 荷が届く


歯車が うまく廻って 家族無事
 

2005年11月1日

孫の誕生

 
孫ひとり 増えて本当に おばあちゃん


孫を見て 帰る秋の日 あたたかい


百キロも 遠く思わぬ 孫の家
 

老い

 
四捨五入 なくてもすぐに 傘寿なり


生涯が 日一日と 減ってゆく


土蜘蛛の 袋にもどる 老ひとり